日本に昔からある厄年。男女で厄年の年齢は異なりますが、人生に3回訪れると言われています。自分の生活で悪い所を見直すのはもちろんですが、神社でお祓いや厄払いをしてもらうと気持ちが引き締まります。
せっかく神様の前でご祈祷してもらうのであれば、きちんとした服装でマナーを守ってお参りしたいものです。ここでは、厄払いをしてもらう時のマナーやルールをご紹介します。
まず厄払いの時の服装は男性ならスーツにネクタイ、女性はワンピースやスーツが一般的です。神社に問い合わせても服装については特に指定がない所も多いですが、ジーパンなどカジュアルなスタイルは避けた方が無難です。
靴は革靴やパンプスを履きましょう。ほとんどの神社は靴を脱いで会場に入るため、夏場でも必ず靴下やストッキングを履くことをおすすめします。髪型もボサボサにならない程度に整え、女性は派手なヘアアクセサリーや貴金属は外しておくことも忘れないようにしましょう。
神社では、集団でご祈祷を受けることになります。自分一人だけ奇抜なファッションやボサボサの髪では悪目立ちしてしまうため、服装には気を遣うようにしましょう。
また、神社は不浄を嫌う場所であるため、厄払い前日はお風呂に入って清潔にしておきます。寒い時期にお祓いを受ける場合でも、神社には暖房設備がない所もあるため、女性は厚手のストールを持っていくなど寒さ対策をしておくと安心です。
厄払い当日は事前説明や注意事項をよく聞き、お祓い中はお喋りしたりせず静かに受けるようにします。祓い棒でお祓いをしてもらう時は頭を深く下げ、携帯電話の電源は切って鳴らないようにしておきましょう。
厄払いで最も気になるポイントが、祈祷料です。これは初穂料や玉串料と呼ばれるもので、相場は5000円から1万円になります。地域の人を集めて合同の厄払いなら3000円で良い場合もあります。神社によっては金額が異なるため、事前に確認しておきましょう。
祈祷の内容に差を付けて、祈祷料にもいくつかのランクを設定しているところもあります。もちろん、祈祷の内容で厄除け効果が上がるという性質のものではありません。ただ、自分の気持ちとしてその場1回限りの祈祷でいいのか、何日も続けて祈祷して欲しいのか、よく考えて申し込むようにします。
支払う場所は神社の社務所で申し込み時に支払う場合が多いです。祈祷料を入れる袋は紅白の水引が掛かったのし袋で、新札を用意することがマナーです。表書きは中央上部に、神社の場合は玉串料や初穂料、お寺で受ける場合はお布施と書いておきます。下の部分には自分の苗字、中袋がない場合は裏面下部に算用数字で金額を書きます。
厄払いは基本的には年中受け付けている所が多く、大安も仏滅も関係なく受けることができます。厄年は数え年で数えるため、1月1日から厄年が始まります。そのため、元旦の初詣から節分までの時期に厄払いを受ける人が多くなります。
事前の予約は必要ありませんが、年明けから節分までの時期や七五三の時期は混雑が予想されるため事前に問い合わせをしておいた方が良いでしょう。
配偶者や親戚と一緒に行くこともでき、多くの神社ではご祈祷を受ける人と一緒に昇殿させてもらうことができます。付き添いの人がご祈祷を受ける場合に料金を請求されることはありませんが、厳かな場であるため小さい子どもの参列は遠慮しておいた方が無難です。また、付き添いの場合でも服装はご祈祷を受ける人と合わせるようにします。
本厄の年だけではなく、前厄や後厄の時にもご祈祷を受けることが望しいとされています。祈祷後はお守りや御札を授与されるため、お礼参りも欠かさないようにします。
厄年は気持ちの問題で、全く関係ないと感じる人もいらっしゃるでしょう。しかし、厄払いを受けておくと気持ちがすっきりと引き締まって、気持ち良い1年を過ごせることも確かです。
少しでも厄年が気になる人はご祈祷を受けておくと、前年度からの気持ちを切り替えることができるでしょう。