「アカシックレコード」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。宇宙が誕生してから今まで、さらにずっと未来のできごとも、すべては定められたものであると考えたことはありませんか?そしてそれらすべてのできごとはデータのように蓄積されていて、私たちがそのデータを読み解くことができるとしたらどうでしょうか。
アカシックレコードは、以上のような全宇宙の記録です。今回は、アカシックレコードにアクセスし、自分にまつわる記録を読み取れる方法をご紹介します。アカシックレコードを読むことで、長年の苦しみや悩みから解放されるかもしれません。
創世の時代、「記録者」と呼ばれる存在が、「虚空」すなわち宇宙を意味する「アーカーシャ」に、全人類の魂の活動を記録しました。人間は「アーカーシャ」にある記録をなぞって行動し、さらに魂の行動は輪廻転生の後も受け継がれていくとされます。以上が、アカシックレコードの基本的な考え方です。
現代においてアカシックレコードが再び脚光を浴びたきっかけは、アメリカの予言者エドガー・ケイシーの活躍でした。ケイシーは、催眠状態にした患者にさまざまな問いかけをし、アカシックレコードから引き出した情報を喋らせることで、難病の治療に成功したことで話題になります。ヨガや瞑想、代替療法など、20世紀以降に流行した多くの思想が、ケイシーの活動の影響を受けているとされています。
まず、快適で誰からも邪魔をされる心配のない静かな部屋で瞑想します。あぐらをかいて座っても、椅子に座っても構いません。目を閉じてリラックスし、背筋を伸ばして楽な呼吸を続けます。
次に、自分が知りたい答えに対する問いを1つ立てます。恋愛のこと、仕事のこと、人生全般、また前世のことや来世のことについて、具体的に問いを定めます。
問いが決まったら、呼吸法を変えていきます。呼吸そのものに集中し、ほかの余計なことを考えられなくなるまで時間をかけて行いましょう。しばらくすると、雑念が去り、すっきりとした清浄な意識の流れを感じられるようになります。
浄化された意識の中で、イメージの世界に入っていきましょう。平和で美しい森をイメージします。イメージした場所を、音やにおい、温度や空気なども含め、五感すべてで感じてください。そして、イメージの中へ降りていきます。
イメージした森に、1つのドアがあると想像します。ゆっくりドアを開け、中に入ると賢者が現れます。現れた賢者に、心の中で、最初に決めた質問を投げかけましょう。問いに対して賢者は答えてくれるはずです。質問に対する賢者の答えこそが、アカシックレコードに記録された自分の姿です。
最初からアカシックレコードにうまくアクセスできる人はなかなかいません。毎日練習すると、うまくアカシックレコードを読み取れるようになるといわれています。早くアクセスしたいからといって焦ってはいけません。無理をして力んでしまうと、ますますアカシックレコードにたどり着きにくくなります。力を抜いて、感覚を研ぎ澄ませましょう。
また、アカシックレコードにアクセスしているときはとても無防備になっています。アクセスした後は必ず日常の意識レベルに戻ることと、万が一精神状態が混乱してしまったときにも支えてくれる、信頼できる家族や友人に近くにいてもらうことが大切です。
私たちが人生の重大な岐路に立たされたとき、また大きな困難にぶつかったとき、やるべきことは宇宙に記録されています。行き詰まったときには、アカシックレコードにアクセスして、自分の進むべき道を読み取ってはいかがでしょうか。