太もも裏は皮下脂肪がつきやすい場所ですが、自分の目で脂肪を確認しにくいこともあってケアを怠ってしまいがちです。
皮下脂肪は、放っておくとセルライトになってしまう場合があります。太ももの裏を触ってみてください。もしぼこぼこした感触があったら、おそらくセルライトです。
しかし、もしセルライトができてしまっても、こまめな対処によって除去することが可能です。
今回は、太もも裏のセルライトをなくす方法をご紹介します。
セルライトとは、脂肪細胞に老廃物が蓄積され、成長してしまった状態のことをさします。セルライトを防ぐためには、血液とリンパ液の流れを正常に保つことが大切です。
血液とリンパ液の流れが妨げられる要因としては、むくみや冷えからくる血行不良、ホルモンバランスの変化、加齢からくる代謝の低下などが考えられます。
血流を滞らせる運動不足も、セルライトの原因の1つです。ただし、セルライトがある状態で激しい運動を行うと血流の悪い場所に老廃物が溜まり、セルライトがさらに大きくなってしまう可能性があるため注意してください。
喫煙によって摂取されるニコチンや、高カロリーな肉中心の食生活も、セルライトの原因となります。
ストレッチで太もも裏の血流を良くして、セルライトを予防・改善しましょう。
1.仰向けに寝てひざを立てます。
2.右足の太もも裏を両手で支えながら、太ももの前側を上半身に引き寄せるイメージで胸に近づけ、太もも裏が伸びていることを意識してください。(余裕がある場合はひざを伸ばしてふくらはぎを支えながら行いましょう)
3.そのまま20~30秒キープしてください。(気持ち良いと感じる程度に筋肉が伸びた状態がベストです)
4.逆の足も同様に行います。
食生活を改善し、老廃物を体外に排出する働きを促しましょう。
1.基礎代謝を上げる栄養素を摂取する
豚肉、納豆、うなぎなどに含まれるビタミンB群、卵、鶏肉、大豆などのたんぱく質、トウガラシのカプサイシンなど、代謝アップに効果のある食品を積極的に摂取しましょう。
2.水分代謝や利尿効果を高める栄養素を摂取する
じゃがいも、バナナ、ドライフルーツなどに含まれるカリウムは老廃物を排出する働きがあり、むくみや冷えに効果的です。
3.しっかりと水分をとる
むくみを気にして水分を控えることは逆効果です。しっかりと水を飲んで、体内の水分を循環させるための器官である腎臓の働きを促しましょう。コーヒーやジュース類は避けた上で、1日あたり「体重×50ml(成人)」の水分を目安に摂取することを心掛けてください。
太ももの裏にあるリンパ節をマッサージしてリンパの流れを改善し、老廃物を排出する働きを高めることができます。
ごりごりと強い力で行うマッサージは逆効果です。さすりあげるくらいの力で行いましょう。
1.ひざの裏のへこんでいる部分のリンパ節を、優しく円を描くように撫でながらほぐします。
2.ももの裏のひざに近い部分に両手の4本指を、ももの表に親指を当て、太ももをつかみます。そのままひざ裏からももの付け根に向かって撫で上げてください。
3.上まで撫で上げたら、内股側にある手を股関節の方へ撫でてリンパを流します。2と3の工程を5回行ってください。
4.太ももの前側や側面も同様に、ひざ裏から上に向かって揉みほぐしながら上げていきます。
逆の足も同じ手順で行いましょう。
セルライトは、ダイエットしただけではなかなか改善されません。そのため対処の難しい厄介なものと捉えられがちですが、対処方法は意外に簡単です。
お風呂上がりなどのストレッチやマッサージを習慣化させ、さらなる美脚を目指しましょう。