日本では昔から「言霊」と呼ばれる「言葉に宿る霊的な力」の存在が信じられてきました。言葉には命(魂)が宿っていると考えられ、言葉の使い方次第では運命をも左右する程の大きな力を発揮するそうです。
中でも、普段何気なく使っている「ありがとう」という言葉の効果は非常に強力だといわれています。
そこで今回は、「ありがとう」の言葉が持つ言霊の効果についてご紹介します。
普段何気なく口にしている「ありがとう」の言葉の意味をじっくりと考えたことはありますか?言葉の意味をきちんと理解していないと、感謝の気持ちがこもらない表面的な言葉になってしまいます。そうならないためにも、まずは「ありがとう」の言葉の意味を理解しましょう。
「ありがとう」の言葉は「有り難し」という語源から来ており、その意味は大きく分けて2つあります。
1つ目の意味は「有ることが難しい」、つまり滅多にない特別なことに対する感謝の気持ちです。
2つ目の意味は「難しいことがある」、つまり難しいことがあるからこそ気付けることへの感謝の気持ちを表しています。
「ありがとう」の言葉は、自分にとって良いことが起こったときだけでなく、困難なことが起こった場合にも使用できるのです。
「ありがとう」の言葉を口にする際はどちらの意味で使っているのかを考えることによって、言霊の効果をより高めることができるでしょう。
口にした言葉は現実の世界に大きな影響を与えるといわれる程、言霊の力は強力です。しかし、なぜ言霊にはそのような力があるのでしょうか。
言霊が効く理由の1つとしては、言葉と潜在意識との関係が考えられます。
人の表面的な意識はベストな状態であっても30%程度しかなく、残りの70%は無意識(潜在意識)が支配しています。つまり、人間は潜在意識に逆らうことができないのです。
そのため、広大な無意識内に言霊を叩き込むことによって、それを実現せざるを得ない状況を自然と作りこむことができるのです。
例えば、「貯金をする」という目標を立てたとします。その目標を繰り返し口に出すことによって言霊は潜在意識にまで届き、行動につなげやすくなります。
つまり、潜在意識は目標や願望を現実に引き寄せる力を持っているのです。
しかし、ネガティブな言霊も繰り返すことによって潜在意識にインプットされてしまう恐れがあります。そのため、不安や恐怖から来る言葉はできる限り口にしないようにしましょう。
どうしても口に出してしまった場合は、語尾に「ない」などの打ち消しの言葉を付けると良いでしょう。
言霊の中でも「ありがとう」の言葉が持つ言霊の力は強力です。意識的に「ありがとう」と口に出すことによって良い効果を得ることができるでしょう。
「ありがとう」の言霊の効果をより高めるためには、毎日100回以上は口に出して唱えることをおすすめします。気分が落ち込んでいるときなど、回数を増やしましょう。
また、口に出して唱えることができない場合は、心の中で唱えても構いません。ちょっとした空き時間などを利用して「ありがとう」と唱えましょう。
「ありがとう」は相手に感謝を伝える言葉であるとともに、自分を幸せに導いてくれる言葉でもあります。唱えれば唱えるほど効果が期待できるため、あらゆる場面で積極的に「ありがとう」と口に出すよう心掛けましょう。
「ありがとう」の言葉が持つ言霊の効果についてご紹介しました。
言霊は、積極的に口に出すことによって自分自身の意識を変えてくれます。また、言葉が持つ意味をきちんと理解することによって、より高い効果を期待することができるでしょう。
言霊の中でも強力な力を持つ「ありがとう」の言葉を口にして、幸せを引き寄せてはいかがでしょうか。