明晰夢とは、夢の中で「これは夢だ」と気付くことにより、自由自在に操ることができるような夢のことです。
明晰夢をコントロールできるようになることは、想像力の向上や潜在意識の把握にもつながります。夢の中でさまざまな経験をして、自信を付けることもできるでしょう。
今回は、自分の見たい夢をコントロールできる「明晰夢」を見る具体的な方法を3つご紹介します。
明晰夢を見るためには、夢の中で夢だと気付く必要があります。
夢の中で夢だと気付けるようになるためには、見た夢を思い出せるようにならなければなりません。見た夢を思い出して分析することにより、似た夢を見た際に夢だと気付きやすくなります。
起床した際はすぐに起き上がらず、まず夢を思い出すことに集中すると良いでしょう。夢日記を毎日書くことにより、さらに夢を思い出しやすくなります。夢日記と筆記用具を手の届く範囲に置いておき、見た夢を忘れる前に書き留めるようにしましょう。
特定のものを毎日何度か観察し、現実か夢かをチェックする「リアリティチェック」と呼ばれる方法も有効です。
リアリティチェックには、自分の体や普段身に着けているものを利用してください。例えば、腕時計を確認する、手を壁に付ける、などの動作を1日に10回は行い、毎日繰り返して習慣にします。
しばらくすると、夢の中でも、習慣として身についた行動を取るようになっていくはずです。いつもと同じ行動を取って、違和感を覚える部分を見つけ出すことにより、夢だと気付くことができます。
夢の中では腕時計の数字や針がおかしくなり、手が壁を貫通するなどの変化が多々起きるため、すぐに夢と現実を見分けられるでしょう。夢だと自覚した瞬間に景色がはっきりとして、夢をコントロールできるようになるはずです
夢の中で夢だと気付くだけでなく、見たい夢を見るためには、見たい夢の内容を寝る前にイメージすることが大切です。見たい夢をきっちり思い描けていないと、いくら夢をコントロールできるようになってもぼんやりとした夢しか見ることができません。見たい夢について日常的に繰り返し考えることにより、明晰夢を見られる可能性が上がります。
夢は潜在意識や過去を反映して形成されています。見たい夢のイメージを潜在意識の中に入れるイメージを持ちましょう。
見たい夢をイメージする際、絵のような静止画ではなく、動画や音楽をイメージした方が潜在意識に訴え掛けやすくなります。特に音楽は潜在意識に残りやすいため、見たい夢に関連した音楽を日常的に聴くと良いでしょう。
明晰夢の見方に熟練すると、夢の中で幸福なひと時を過ごせるようになるでしょう。しかし、明晰夢に肩入れし過ぎて現実を見なくなってしまう危険性には十分注意してください。
明晰夢を見ている間は、自分の思い通りに世界を動かすことができます。夢の中の全能感に慣れて現実よりも夢を優先するようになり、現実での生活をないがしろにしてしまうケースがあるのです。
このように書くと恐ろしく感じる方もいるかもしれませんが、明晰夢を見ること自体は決して恐ろしいことではありません。何においてもそうですが、節度を持って行うことが大切だということです。明晰夢を見られるようになっても、普段の生活を崩さないでください。
もう1つ注意すべき点は、明晰夢を見ている間は眠りが浅くなることです。体への影響には個人差がありますが、連続して明晰夢を見ることは極力控えた方が良いでしょう。
夢日記やリアリティチェックを行い、見たい夢をはっきりと思い描く努力を行うことによって高確率で明晰夢を見られるようになります。
危険だと思われがちな明晰夢ですが、のめり込み過ぎず、現実生活の息抜きとして行う分には問題ありません。節度を守って明晰夢を楽しみ、気分転換をしてはいかがでしょうか。