数秘術は、生年月日や名前から数字を導き出し、生まれついて持っている運命や使命などを見る占いです。生まれつきの運命や使命を通して、今後の運勢や歩むべき道を占います。
一般的に知られている数秘術では、生年月日や、名前を数字に置き換えたものの各桁を加算し、最後に残った1桁の数字を見ます。残った1桁の数字は、さまざまな運命を読み取ることができる「運命数」と呼ばれます。
しかし、例外的に2桁の運命数も存在します。今回は、数秘術における2桁の運命数、「マスターナンバー」と「カルマナンバー」についてご紹介します。
数秘術におけるマスターナンバーは、重複した2桁の数字を表しています。基本的に「11」「22」「33」の3つがマスターナンバーであり、それ以上の数字はマスターナンバーとしません。33より上の数字は、波動が高過ぎて実現が難しいとされているためです。
マスターナンバーは、「一般の方よりも特殊な課題を課せられた方々」が持つ数字だと言われています。特殊な課題を達成するために、多くの経験を積む必要があり、その分一般の方よりも大変な困難が待ち受けています。
「11」「22」「33」のマスターナンバーの特徴と、それぞれに課せられた使命は以下の通りです。
「11」のマスターナンバーを持つ方は、「メッセンジャーとしての使命」を持っていると考えられています。スピリチュアルな感性が強く、全てのことに対して直感で理解し、他者に強い影響を与えるでしょう。
「22」のマスターナンバーを持つ方は、大きな理想を実現することができるでしょう。また、安定を意味する「4」の運命数でもあるため、霊性と現実を両立することができると考えられています。つまり、現実的でありながら発想のスケールが大きいということです。物事の先を見通す力によって「社会で何かを成し遂げる使命」があると考えられています。
「33」のマスターナンバーを持つ方は、人類へ平等に奉仕する力があると考えられています。平和こそが自分の幸せであると感じ、見返りを求めず人々へ愛を与え続けることができるでしょう。「22」とはまた異なるカリスマ性を持つ数字です。
「33」のマスターナンバーを持つ方は、人々の苦しみを聞き、時には自ら困難にぶつかることによって成長していくと考えられています。
数秘術におけるカルマナンバーは、13、14、16、19の4つです。カルマナンバーを持つ方は、マスターナンバーを持つ方と同じように、生まれつき特殊な課題を課されていると言われます。ただし、カルマナンバーの場合は、前世の行いを清算するために課題が課されるという特徴があります。
このように書くと、カルマナンバーはマスターナンバーや他の数字と比べて悪い数字であると感じられるかもしれません。
しかし、カルマナンバーには、前世の行いを清算して今世で大きく成長していこうとするポジティブな意味もあるのです。
マスターナンバーと同じく、課題を達成することによって大きく成長できるとされています。
例として、「13」「14」「16」「19」のカルマナンバーにどのような特徴があるのかをご紹介しましょう。
「13」のカルマナンバーを持つ方は、壊れたものを建て直すヒーラーの役割を持つと考えられています。また、人生のどこかで大きな転機があり、今までとは全く違う人生を歩むことになるかもしれません。もしくは、生き方そのものが根本から変わるような試練が訪れる可能性もあります。
「14」のカルマナンバーを持つ方は、さまざまな経験を得て自分を成長させるために、さまざまな場所を旅したり転職を繰り返したりする人生を歩む可能性が高いでしょう。自暴自棄になったり過去に執着し過ぎたりしないよう、変化に対応して自己を節制する意識が必要となるかもしれません。
「16」は、精神的な成長の課題を課せられていると言われるカルマナンバーです。内面性や精神面の成長に関する試練が訪れやすいと言われます。
「19」のカルマナンバーを持つ方は、自立や革新、人を引っ張るリーダー的な力があると考えられています。時には、自立心が強過ぎて孤立することもあるでしょう。また、依存しやすい特徴があります。1つのものに依存し過ぎず、変化を恐れず行動することによって良い結果が出やすくなるはずです。
与えられた困難を乗り越えることによって、マスターナンバーの持つ本来の力が発揮されます。むしろ困難が訪れなければ、マスターナンバーの力は開花しないと言われています。
力が開花するかしないかは、困難を乗り越えているかいないかで決まるのです。
カルマナンバーを持つ方も、試練を受けることによって前世からの成長が可能になります。
数秘術にはさまざまな算出方法があるため、占い師によって鑑定結果が異なります。迷った場合は、さまざまな占い師に意見を聞くと良いでしょう。