五芒星と六芒星（ダビデの星）の意味とは？それぞれのパワーと効果

正五角形の頂点を結ぶとできる星のマークには、特別な意味とパワーがあることをご存じですか？さらに、三角形を2つ重ねた、6つの角を持つ星の形にも特別な意味があります。

前者の星の形は五芒星（ペンタグラム）、後者の正六角形を結んでできる星の形は六芒星（ヘキサグラム）と名付けられています。これら2つの星の形は、古くから西洋、東洋のそれぞれの宗教儀式などで用いられてきました。今回は、六芒星と五芒星が持つ意味とパワーをご紹介します。

五芒星の意味

五芒星は、長さの等しい5本の直線がそれぞれ交わってできる星形のことをいいます。日本では、陰陽道において親しまれてきた形です。陰陽道の基本概念である陰陽五行説では、全てのものが木・火・土・金・水の5つの元素に分類できるとされ、五芒星は5つの元素の相克を表します。

一方西洋においても、五芒星は特別な意味を持つ形です。一説では、西洋の五芒星は金星の動きから考えられたと言われています。金星と地球が8年に1度で会合する、場所を順に結んでいくと、五芒星が描かれるのです。

ご存じの人も多いと思いますが、西洋では、金星は占星術やおまじないと深く関わる存在です。また金星は、愛と美の女神アフロディテー、またはヴィーナスの名を冠されており、恋愛のパワーを持つとされています。

洋の東西を問わず、五芒星が特殊な意味を付与されてきたことが分かるでしょう。

五芒星の持つパワー・効果

一筆書きで描ける五芒星は、終わりのない完全性を示す形とされてきました。また、五芒星の内側には正五角形が現れ、正五角形の頂点をつなぐとまた五芒星が現れます。陰陽道では、5つの元素間で起こるこのような無限の相互作用によって宇宙システムが良好に循環するとされています。そのため、邪悪なものを寄せ付けないための魔除けとしても、五芒星が用いられました。

六芒星の意味

正六角形の頂点を結ぶとできる星形、六芒星は、ユダヤ人とかかわりの深い「ダビデの星」としてご存じの方も多いでしょう。ユダヤ教徒たちにとっての六芒星は、ダビデによる信仰上の導きや加護の象徴として用いてられています。

ダビデの星をユダヤ人が用いるようになったのは17世紀のヨーロッパです。宗教戦争が発端となり、ヨーロッパ中に広がった三十年戦争において、ユダヤ人の民兵部隊が掲げる旗印にダビデの星が使用されました。旗に登場して以降、ダビデの星はユダヤ人たちの間で瞬時に広がったのです。また、西洋の錬金術における六芒星は「賢者の石」を表す形として有名です。

一方日本でも六芒星は「籠目（かごめ）」と呼ばれ、歴史的に親しまれてきました。正三角形を2つ重ねた線対称かつ点対称の形は、男と女、陰と陽、霊魂と肉体、天と地など、あらゆる対称性の象徴となり、事物の融合や調和を意味するといわれます。

それぞれ違う意味ながら世界中でパワーのある星とされている六芒星には、不思議なロマンが感じられます。

六芒星の持つパワー・効果

宇宙的な融和を表す六芒星は、宇宙からのパワーを集めるために使用されるケースがあります。陰陽道では、六芒星は「晴明紋」と呼ばれ、五芒星とはまた違うパワーを持つものとして扱われてきました。さらに日本の神社の本宗である伊勢神宮や伊勢神宮の関連神社にも、籠目の紋が多く残されています。長く六芒星が用いられてきた場所を訪れると、宇宙のパワーが集まっていることを感じられるかもしれません。

おわりに

世界中で、さまざまな意味を持って用いられてきた五芒星と六芒星。理解が深まったのではないでしょうか。それぞれの特徴を踏まえて、お守りやアクセサリーとして身に着けたり、五芒星や六芒星をシンボルとするパワースポットに出かけたりして、ぜひパワーの恩恵を受けてください。