意外に知られていない秋バテとは？秋バテの症状と対策法をチェック

2015-11-13

秋バテという言葉をご存じですか？「夏バテは分かるけど秋バテ？」と思う方が多いのではないでしょうか。秋バテは、夏バテと同様、食欲不振や体調不良を引き起こします。

最近少しずつ認知されてきたとはいえまだまだ知名度が低く、ただの風邪やちょっとした体調不良と思われて放置されることが多い秋バテ。しかし秋バテを放置すると、長引いてしまったり、他の病気を誘発してしまったりするため、甘く見てはなりません。

今回は秋バテの症状や原因、対策法をご紹介します。

秋バテの症状チェック！

秋バテの症状は、夏が終わり涼しくなってくる9月下旬あたりから出やすくなります。温度が低く涼しいにも関わらずなぜかバテ気味だと感じる方は、秋バテの可能性大です。

【秋バテの主な症状】

・体がだるく、重い。倦怠感がある。

・食欲の秋だというのに食欲がない。

・下痢や便秘など、お腹の調子が悪い。

・めまいや立ちくらみが頻発する。

・疲れやすい。寝ても疲れが取れない。

・抜け毛やパサつきなど、髪の毛のトラブルが増えた。

・なかなか寝付けない。

・激しい頭痛や肩こり。

上記のチェックポイントに3つ以上当てはまる場合は、秋バテを疑いましょう。

夏バテは暑さによって引き起こされますが、秋バテの原因は暑さではありません。夏から秋に掛けて起こる気温・気候の変化や朝晩の寒暖差で自律神経が乱れ、血液循環が悪くなることにより、さまざまな不調が引き起こされるのです。

中でも「夏バテにならなかった人」は注意する必要があります。夏に蓄積したダメージが秋に表れてくるため、症状が重くなりがちです。

秋バテが長引くと他の病気を招くため、できるだけ早い段階で対処してください。また、秋バテになっていない方も、対処法を実践することによって秋バテを未然に防ぐことが大切です。

不規則な生活は、自律神経を乱します。特に夏場に不規則な生活を送ってしまった方は、朝はちゃんと起きて3食しっかり食べて、夜は早めに寝るという健康的な生活を心掛けましょう。

キンキンに冷えたビールを飲んだり、お酒や油ものを摂ったりすることが多い方は、胃腸を休ませてあげることが大事です。消化の良い、暖かいスープ系の食事を増やしましょう。スープには野菜をたっぷり入れると効果的です。

9月はまだ暑い日もありますが、夜はぐっと冷え込みます。そのため、薄着で眠ることは控えましょう。また、お風呂に入る際は38～40℃くらいのぬるめのお湯に10～30分ほど、ゆっくりと浸かってください。体を芯から温めることにより、リラックス効果が期待できます。

自律神経を整え、血行を良くしてくれる栄養素が「ビタミンB群」です。

ビタミンB群が多く含まれている食材は、卵・牛乳・マグロ・バナナ・納豆・レバー・ウナギ・ニンニクなどです。中でも豚肉・ウナギ・ナッツなどに多く含まれているビタミンB1は重要です。栄養豊富な食材を上手に日々の食生活に取り入れ、秋バテを退けましょう。

まだまだ認知度は低いものの、決して甘く見てはならない「秋バテ」についてご紹介しました。

秋バテになってしまった時の対処法を、主にご紹介しましたが、本来は、秋バテにならないよう夏の時点で気を付けることが大切です。また、秋の暑い日にも夏と同じように気を付ける必要があります。

規則正しい生活を心掛け、冷房の効き過ぎた部屋に長くいることは避けましょう。日差しが強い日は帽子をかぶることも大切です。

夏が終わったからと気を抜かずに、体調に気を付けて秋を楽しみましょう。