かつての日本では、「一度結婚した人とは死ぬまで添い遂げる」という価値観が一般的でした。離婚するということが社会的にマイナスになることもあるため、よほどのことがなければ離婚に至らないという時代が長く続いてきたのです。しかし、高度経済成長を経て価値観の変化を迎えた現代において、離婚件数は増え続けてきました。1970年までは10万組に満たない件数で推移していた離婚件数はそれ以降右肩上がりを続け、2002年には29万組を記録しています。
今や、日本でも3組に1組は離婚すると言われる時代です。「絶対に離婚したくない!」と思うのであれば、そのための努力をすることをおすすめします。ここでは、すでに離婚を告げられてしまった方や離婚の危機が迫っている方に向けて、離婚しないようにするためにやるべきことをご紹介します。
結婚はメリット・デメリットで考えるべきではない、というのも確かに事実です。しかし、やはり何かしらの利益があることを求めて結婚する人も少なくありません。愛情だけで家族を維持しようとするのではなく、相手が自分に求めていることを理解し、それができるよう行動することも重要です。
そのためには、まず夫が妻に対してどのようなことを求めているのか把握しなければなりません。これはもちろん人によっても異なるため一概には言えませんが、いくつかのパターンをご紹介します。
人間は社会的な動物である、という言葉があります。人間は社会を構築し、その中で生活することが必要です。職場における社会性はもちろんのこと、家庭における社会性というものも求められることになるでしょう。
たとえば普段、夫婦で話をする時間を作ることはできていますか?食卓をできるだけ一緒に囲むようにするなど、時間を共有できる方法を考えてみましょう。
女性は家、男性は外、という時代は終わりを迎えつつあります。それでも、やはりお互いが何かしらの役割を家庭内で持つことは夫婦関係を長続きさせるためにも大切ではないでしょうか?共働きをしているのであればそれぞれの収入を家庭に入れること、専業主婦(夫)であれば配偶者が外で働いているのに見合うほどの家事を行うようにバランスをとってみてください。不公平感を失くすことが重要です。
離婚を告げられてしまった場合、それには何かしらの明確な理由があるはずです。不倫や借金などで夫婦関係にヒビが入ってしまった場合には、そのヒビを修復する必要があります。
まず、信頼を失うことになった原因を即座に排除しましょう。「今度はバレないようにうまくやろう」と思っても、たいていうまくいきません。相手はすでに自分のことを疑っているためです。
さらに、自分の何がいけなかったのか、その原因を分析する必要があります。不倫や借金という直接の原因ではなく、それを行うに至ってしまった原因を考えてみましょう。どうしても自分だけでは解決が難しいと思った場合は、第三者に相談することも視野に入れてみてください。
離婚を告げられた瞬間やそれ以降の話し合いの際、感情的になってしまって話し合いが成立しないという事態に陥らないよう心がけましょう。感情的になっている相手とは話し合っても仕方がない、改善の余地がないと思われてしまうかもしれません。できるだけ冷静でいるように努めることが良いのですが、二人きりの話し合いでは冷静になれないことも考えられます。そのような場合は第三者に立ち会ってもらうのも良いかもしれません。
離婚を告げられた、離婚の危機に瀕している、しかし離婚は絶対にしたくないという場合、すぐに離婚回避に向けた行動を開始しましょう。夫が離婚を告げてくるということは、夫にとって我慢ならないことがすでに発生している可能性があるためです。すばやく対応することができれば、離婚せずに済む可能性は高まります。