子育てと仕事を両立させることは簡単ではありません。体力的に疲弊している中、夫や子どもの何気ない一言で、精神的にまいってしまうこともあるでしょう。どうすれば、子育てと仕事を続けながらも「疲れた」だけで終わらない充実した日々を過ごすことができるのでしょうか。
ここでは、子育てと仕事の両立に疲れてしまった方に向け、悩みを解決する方法をいくつかご紹介します。
毎日の育児は、想像以上に体力を消耗させます。特に1人目の子どもの場合、慣れない初めての育児からくる精神的な不安も大きいでしょう。
結婚3年目以上の30〜50歳の主婦を対象にしたある調査では、疲れの原因として「子育て」を挙げる方が多いという結果が出ています。また注目すべきは、「夫とのコミュニケーション・夫から掛けられた言葉」を疲れの原因として挙げる方が、年齢を重ねるにつれ増加していることです。
職場でも、子どもを持たない同僚から理解を得られないことがあるでしょう。家庭・職場の両方の人間関係におけるストレスが疲れにつながり、「どうして自分だけが」という被害妄想に陥りやすくなる可能性もあります。
被害妄想に陥る前に、周囲に対する態度が自己中心的なものになっていなかったかどうかをこまめに振り返ることが大切です。時折、立ち止まって頭の中を整理する習慣をつけましょう。なるべく客観的な視点で状況を見極めた上で、周囲にうまく頼ることが大切です。
「どうしてできないのだろう」と自分を責めてしまうと、ストレスはさらに大きくなります。ストレスは不眠や体調の乱れだけでなく、深刻なトラブルにもつながってしまいがちです。
そこで実践したいのが、「上手な手抜き」です。やるべきことの優先順位を見極めながら、「今の自分ができること・すべきこと」にしっかりと目を向け、力を集中しましょう。そして、できないことや優先順位の低いものは徹底的に手を抜いて構いません。
全部を完璧にこなそうと思っても、普通は無理です。できなかったことに落ち込んでしまい、きちんとできていたことすらうまくいかなくなってしまっては、元も子もありません。
例えば子どもの学校行事や送り迎え・習いごとなどにしっかりと取り組んだなら、掃除や料理には少し手を抜きましょう。洗濯のペースを落としたり、ときには夕食のおかずをスーパーの惣菜にしたりすることも、有効な手抜きの手段です。
「全部できなければ駄目」そう思ってしまうことこそストレスの原因です。子育ても仕事も長く続けていくものだからこそ、「手を抜いて、無理なく」という考え方が大切です。
子どもができると、出産前のように自分のペースで仕事や家事を行うことが難しくなります。今までと同じことを続けるのが難しいなら、思い切って今までと違う新しい方法を取り入れてはいかがでしょうか。新しい方法を取り入れることで、気持ちに余裕が生まれる場合があります。
例えば高価なドリンク剤を飲んだり、少し豪華なランチを食べたりと、たまにちょっとした贅沢をしてはいかがでしょうか。仕事や家事・育児に対する自分のモチベーションが高められるかもしれません。
また、出産・育児を機に、乾燥機能つきの洗濯機や食器洗い機などを新調し、家事の負担軽減を図る方法も有効です。経済的な事情が許すのであれば、思い切って家事代行サービスを利用しても良いでしょう。
新しい方法を上手に活用して、忙しくても充実した毎日を送ることができるよう、自分なりに工夫してください。
忙しいことを理由に何もかもを投げ出してしまいそうになる気持ちを、上手にそらすことが重要です。できない自分を責めるのではなく、現状をしっかりと見つめ、頑張っている自分をちゃんと褒めてあげてください。