なかなか治りにくい背中のニキビ。普段見えない部分だからこそ、気が付いた頃には悪化しているケースもよくあります。
背中のニキビは、黒っぽく色素沈着してしまうことがあります。色素沈着したニキビ跡は非常に厄介。シミのように消えにくく、色白の肌の場合はとても目立ちます。しかし、正しい方法を用いることにより色素沈着を改善することが可能です。
今回は、背中ニキビ跡の色素沈着の治し方や予防法をご紹介します。
ニキビができたら、色素沈着が起こる前にできるだけ早く治すことが大切です。
背中は衣類におおわれているため通気性が悪く、皮脂分泌も盛んで、ニキビができやすい場所です。
清潔さを保つために、お風呂に入った際は背中を丁寧に優しく洗いましょう。ニキビのある背中は、低刺激性の石鹸などを使用して洗ってください。くれぐれもナイロンタオルなどでごしごしこすらないようにしましょう。ニキビは刺激を受けると悪化します。
また、直接肌に触れる衣類や寝具にも気を遣いましょう。刺激が少なく通気性の良い素材、例えば綿やシルクがおすすめです。
シーツやパジャマをなるべく頻繁に洗濯し、清潔さを保ってください。
肌のターンオーバーによって、古い角質は新しい皮膚細胞に押し上げられ、垢として剥がれ落ちます。背中ニキビ跡の色素沈着も、ターンオーバーの際に表面に近いところから剥がれ落ち、新しい皮膚になります。つまり、肌のターンオーバーが正常に行われるよう促すことによって、色素沈着を改善できるのです。
正常なターンオーバーのためには、規則正しい生活と睡眠、食事が大切です。
成長ホルモンの分泌が活発になると言われている夜10時から夜中の2時は、できるだけ睡眠をとりましょう。
食事においては、ビタミンCや良質なたんぱく質を重視してください。不足しがちな豆製品や脂身の少ないお肉も意識して摂りましょう。
背中ニキビの色素沈着は角質層の奥深くにできるため、ターンオーバーによって剥がれ落ちるまでに時間が掛かります。
早めに色素沈着を改善したいのであれば、美白ケアを行いましょう。シミ対策用の美白化粧水で念入りに保湿を行ってください。甘草エキスやビタミンC誘導体の含まれているものがおすすめです。化粧水の浸透を助けるブースター化粧品も併用するとより効果的です。
ニキビ跡やシミをケアするための市販薬もあります。主に炎症を抑えるものとピーリング成分が含まれているものとに分かれますが、ニキビがある場合はピーリング成分の含まれているものは刺激が強すぎるため注意が必要です。
症状がなかなか改善しない場合は、病院などで治療を行う方法もあります。
皮膚科では肌の状況に合わせてビタミン剤や抗生物質、抗真菌剤、レチノールなどが処方されます。背中ニキビの原因となる真菌を排除するための抗真菌剤や、炎症を起こしてしまったニキビに有効な抗生物質は皮膚科でしか得られません。
清潔さを保ったり、刺激を避けたりするだけではニキビが減らなかった方は、皮膚科に相談することをおすすめします。
早く確実にニキビ跡を消したい場合はレーザー治療が有効です。レーザー治療は、皮膚科や医療系エステサロンで受けることができます。
ただし、レーザー治療は早く確実ではありますが、保険適用外あるためで高額な治療費が掛かります。また痛みを伴ったり、施術後にかさぶたができたりすることもあります。
デメリットも把握した上で、治療を受けましょう。
これまで、背中のニキビ跡を気にして行動を制限していた方も多いのではないでしょうか。しかし、ご紹介したように、正しい処置を行うことによって色素沈着を治すことは可能です。ニキビ跡を改善して、背中の開いたドレスや水着を楽しみましょう。