みなさんは「アファメーション」という言葉をご存じですか?馴染みがあるとはいえないアファメーションですが、実は私たち日本人にとって意外にも身近なものです。日本に馴染みのある言葉では、「言霊」が近いでしょう。一言で表すと自己暗示法を意味します。
今回は、アファメーションの基本とやり方をご紹介します。
まず、アファメーションについて簡単にご説明します。アファメーションとは、フランスのエール・クーエに生み出された暗示法が起原であるといわれています。「病は気から」や「プラシーボ効果」という言葉がありますが、クーエは「治る」という強い想いが病を治す上で重要であると考えました。薬局に勤めていたクーエは自己暗示法を推奨し、訪れる患者を救ったといわれています。
言葉や思考は心や脳に様々な影響をもたらします。例えば、幼少期にネガティブな言葉を耳にしていた人は自己肯定感を得ることが難しくなり、ネガティブな思考に陥りやすくなってしまいます。反対に、ポジティブな言葉を耳にして育った人は自分に自信を持つことができ、自己表現が上手になるという傾向があります。大人になった今でも、言葉や思考による影響は小さくありません。この影響を上手に利用し、ポジティブな結果を引き寄せましょう。
自己暗示法といわれると、ハードルが高いように感じますが、アファメーションは簡単です。3ステップに分けて、アファメーションの方法をご紹介します。
まず、自分が叶えたい理想や願望をイメージしてください。どんな願いでも構いません。これから先、どのようになりたいかを考えましょう。最初は漠然としたイメージでも問題ありません。イメージを膨らませ、徐々にリアリティのある理想や願望にしていきましょう。
次にイメージした理想や願望を言葉に置き換えます。例えば、別れた元彼とヨリを戻したいという願望だとします。この場合のアファメーションは「私は元彼とヨリを戻した後に結婚し、幸せな結婚生活を過ごしています」などになります。ポイントは、主語は自分自身、そしてポジティブな表現を使うことです。まるで、すでに願望が叶っているかのように現在形にするところもポイントです。
ポジティブな言葉に置き換えたら、後は簡単です。毎日、口癖のようにアファメーションを口にしましょう。言葉を唱えるときに、実際に幸せでポジティブなイメージを膨らませましょう。口にするだけでなく、紙などに書き写し、ポジティブなイメージを連想しやすい物や写真とともに目につくところに飾っておくことも効果的です。
恋愛は対人関係であるため、ネガティブな想像をしがちです。例えば、好きな人に恋人がいる場合は、別れて自分と付き合って欲しいと考えてしまうことは必然でしょう。しかし、アファメーションにおいては、好きな人が恋人と別れるということはポジティブなイメージではありません。また、自分ではなく、第三者のイメージになってしまいます。あくまでもアファメーションは自己暗示法です。脳の潜在意識にポジティブなイメージを刷り込み、それを現実化させるものです。恋愛に効果があるアファメーションを考える際には、この点を注意しましょう。
ポジティブな自己暗示により理想や願望を叶えるアファメーションについて、ご紹介しました。古くから言葉や思考には力があるといわれています。ポジティブな言葉を口にし、まずは自分自身の気持ちを変えてみましょう。そうすると、恋愛だけではなくさまざまな効果が得られるかもしれません。