夏になると、キャミソールや水着などの露出の多い服を着る機会が多くなります。そこで気になるのが、「ムダ毛」。中でも、「ワキ毛」は女性の多くが処理の仕方で悩む部位の1つではないでしょうか。電車の中でつり革につかまろうとして、思わず手を引っ込めた経験がある方もいると思います。
ワキ毛を処理する方法はさまざまですが、なるべく肌に負担をかけない方法で処理したいですね。今回は、ワキ毛の適切な処理方法についてご紹介します。
「ワキ毛なんて邪魔なのに、なんであるの?」と思う方も多いでしょう。しかし、ワキ毛にも役割があります。
まずは、ワキが摩擦で擦れるのを防ぐ役割です。ワキは皮膚が薄くデリケートであるため、ワキ毛によって皮膚が傷つくのを防いでいます。
次に、汗を発散させる役割です。ワキには汗が出る汗腺が集中しています。汗をかいた際に、ワキ毛が汗を発散させることにより、適切な体温に調節する役割を担っています。
ワキ毛処理を何度も経験したことのある方の多くが、以下のようなことに悩んだことでしょう。
多くの方が1度は経験したことがあるのではないでしょうか。カミソリで毛を剃ることによって皮膚が傷つき、赤くなったり痒くなったりすることが「カミソリ負け」です。
カミソリ負けは、頻繁に処理をしていると起こる可能性が高くなります。また、古いカミソリを使用していたり、シェービングクリームなどをつけずに剃ったりすることによっても起きます。
毛を抜いた際に、一時的に毛穴が緊張してブツブツと目立つことがあります。抜いた後に毛穴にカサブタができた場合、成長した毛が表面に出てこられなくなることもあります。いわゆる「埋没毛」と呼ばれる現象です。
その他にも、古いカミソリを使用して毛穴を傷つけてしまい炎症が起こった結果、毛穴が目立ってしまうこともあります。
処理を繰り返していると、カミソリの摩擦で色素沈着が起こりワキが黒く見えることがあります。除毛クリームを使用した際に、毛と一緒に皮膚が溶けることによって黒ずみの原因となることもあります。
上記のような状態に陥らないためには、どのようなワキ毛処理が望ましいのでしょうか。おすすめの方法は3つあります。
カミソリは、実は毛だけではなく、皮膚も削っていることはご存知でしょうか。そのため、頻繁に剃ることはあまりおすすめできません。カミソリで処理を行う場合は、以下の手順でなるべく肌に負担をかけないように行ってください。
1. 蒸しタオルなどで肌を柔らかくする。
2. 石けんではなく、シェービングクリームやフォームを用いる。
3. 毛の流れに沿って剃る。気になる部分がある場合、その部分のみ毛の流れに逆らって剃る。
4. クリームやフォームをしっかり流し、冷水で濡らしたタオルやコットンで冷やすことによって毛穴を閉じる。
5. 化粧水ではなく、乳液や保湿クリームをつける。制汗剤などはつけない。
最近は女性用の電動シェーバーが数多く発売されています。刃が鋭くないため、カミソリや毛抜きの処理よりも肌に負担が少なく、短時間で終わらせることが可能です。また、手軽に持ち運べるタイプもあるため、外出先で気になった際にも簡単に処理することができます。
ただし、肌の毛の表面だけを剃るためすぐに毛が生えてくるデメリットがあります。
頻繁にカミソリで剃ったり、毛抜きで抜いたりするよりも肌への負担は少なく済みます。何回か施術することにより、毛が抜け、毛穴の目立ちも少なくなるでしょう。最近では、安価なサロンも出てきており、以前よりも手軽に通える存在になりました。しかし、施術機器のレーザーが肌に合わない方もいるでしょう。また、毛の量などによっては通う回数も増え、サロンによっては施術料金が高額になることも少なくありません。
ワキ毛の処理に「これが一番!」という方法はなかなかありません。皮膚の強さや毛の量には個人差があるため、自分に合った方法を探しましょう。
しかし、ワキは負担がかかりやすい部分であることは確かです。無理に処理をせず、炎症が起きた場合はすぐに処理をやめて皮膚科などで相談することをおすす