早く子どもが欲しいと願いながらも、さまざまな要因でなかなか赤ちゃんを授かれずにいるカップルは少なくありません。子どもを授かるには、子作りを行うタイミングの他、いくつかのコツがあります。今回は、子どもを授かりたいと願っている方に向け、適切な子作りのタイミングやコツをご紹介します。
ただ闇雲に子作りに励んでも、なかなか良い結果にはつながらないかもしれません。子作りには、適したタイミングがあるためです。
妊娠しやすい日に子作りをすると、妊娠の可能性は大幅に上がります。一般的には排卵日のおよそ3日前から排卵日の1日後までの期間が最も妊娠しやすいといわれています。つまり、排卵日の前後が最も妊娠しやすいタイミングだといえます。
排卵日を特定するための代表的な方法は3つです。
1つ目は、基礎体温を測って排卵日を特定する方法です。生理が始まってから排卵までの期間は、体温が低くなる「低温期」で低温期の終盤、最も体温が下がる日が排卵日です。その後は次の生理が始まるまで体温が高めで推移する「高温期」に入るため、体温が上がる直前が排卵日であると予測を立てることができます。
2つ目は、自分のおりものをよく観察する方法です。排卵日が近づくと、おりものの量が増えたり、透明になったりします。そのため、おりものの量や色を参考にして排卵日を予測することが可能です。
そして3つ目は、婦人科に通院する方法です。内診や血液検査を行うことで、より確実に排卵日を特定することができます。
このような方法で自分の排卵日を知り、排卵日の前後に集中的して子作りに励むことで、意識せず子作りを行う場合よりも遥かに妊娠の可能性が高めることができます。
子どもが欲しい女性は、妊娠しやすい体を目指し、赤ちゃんが宿りやすい環境を整えておくことが大切です。
妊娠に向けた準備としては、「体を冷やさないこと」が大切です。冷えは体にさまざまな不調をもたらしますが、妊娠の有無にもやはり大きな影響を及ぼします。冷え性の自覚がある女性は、特に体を冷やさず温める意識を強く持っておきましょう。まず夏場のエアコンの使用には気を付けてください。エアコンを使用しすぎると、体が本来持っている体温調節機能が低下し、ますます冷え性の症状が悪化してしまいます。
その他、体を温める食べものや飲みもの(しょうが、ココアなど)を積極的に摂る、入浴をシャワーだけで済まさずできるだけ湯船に浸かるなど、体を冷やさないためにできることはたくさんあります。湯船に浸かることが苦手な方には、足湯を取り入れることがおすすめです。
そしてタバコも、妊娠を妨げる要因の1つです。タバコを吸うと冷えが促進されてしまいます。タバコは妊娠後にやめれば良いと考えている女性も多いようですが、子どもが欲しいと思った時点で早めにやめることが大事です。
子作りのためのさまざまな努力は女性がすべきだと認識されがちですが、実は男性が子作りのためにできる努力もいくつかあります。
その1つが「入浴」です。精子は熱に弱いため、子作りに適したタイミングの前後に熱いお風呂に浸かることはできるだけ避けた方が良いでしょう。サウナを利用する習慣がある人も、パートナーの排卵日の前後は控えてください。
2つ目は「飲酒」です。度の過ぎた飲酒によって、子作りそのものができないまま酔って眠ってしまう恐れがあります。子作りを行う日にお酒を飲む場合は、リラックスできる程度の量にとどめておきましょう。
また、リラックスして子作りに臨むため、子作りへの過度の執着やプレッシャーを与える言動は、男女共に避けましょう。相手を思いやる気持ちがあってこそ、良い結果が生まれるものです。
タイミングとコツを上手に活かすことが、子作りにおける大切なポイントです。
とはいえ、あまりにコツや事前準備ばかりに縛られてしまうと、子作りを「義務」のように感じ、気力が削がれてしまうかもしれないため注意が必要です。義務感にとらわれすぎない子作りであるからこそ、排卵日ではないのに排卵が起こったり、射精時の精子量が多くなったりするケースが起こり得るのです。あまり根を詰め過ぎず、お互いを思いやりながら自然な子作りを心掛けましょう。